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ゆとりが大事か、優秀なのが大事か

asahi.comより(記事

まずは一言。起こるべくして起きた事態って感じがする。
大学まで進学することが当たり前となっている今日、中学・高校は進学・受験対策中心のための詰め込み式の教育を行っておいて、そこに文部科学省はゆとり教育が必要だと、学校週五日制を導入し、教師からは指導時間を奪っておきながら、指導内容はそのままというのは、やる事が滅茶苦茶である。

私の聞いた話によると、現在の中学・高校では授業の多い日は7〜8限まで授業があるということも珍しくはないようだ。そんなにだらだら長い時間授業を受けても集中力がもつわけがないと思う。

大学も同様に大変な場に立たされており、毎年各産業界へ人材を送り込むべく、(理系に限ったことだが)基礎的な理論や技術はともかく、業界標準の技術の事なんかも教える必要があるの対して、高校の数学をもう一度おさらいしなきゃいけないなどとギャップがどんどん広がっていると先生が嘆いていたこともあった。

誰でも受験やテストのための勉強というのは、勉強をやる人間にとっては苦痛でしかない。私が大学の工学実験や実習の際に、中学や高校の時に実験を全くやったことがないという人間も少なくはなかったことには、正直驚いた。

そんな子供達に対して学問に興味を持たせることのできない教育をやっておいて、世界水準から一歩後退したからといって、大馬鹿なコメントを平気で言う大臣は本当に信じられない。ま、毎年コロコロ変わる学習指導要綱を出しているようじゃ、学力低下は食い止められないでしょうね。

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2004年12月07日 23:25に投稿されたエントリーのページです。

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