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「このPDFは自動的に消滅する」――Acrobat 7の新セキュリティ機能

ITmediaより(記事

Acrobatのバージョンアップはちょっとスパンが短すぎる気がしますが・・・・。最近になってPDFを出力するソフトがあれこれ出てきていますが、美麗なPDFを作成するときにはやはりAcrobatにかなうものはないと思ってます。TeX関連のツールをかなりカスタマイズするとできるみたいですが、Postscript関連のカスタマイズは煩雑すぎ。フォント関連はどれをとっても煩雑なものが多いですが。

で、記事にもあるとおり自己消滅もとい、有効期限つき、かつ揮発性のある文書が作成できるというところが目玉のようで。スパイ映画でよくある「なお、この文書は自動的に消滅する」が実現したというわけですね。

まぁ、内部機密な資料といって自分らの組織とは別のところに渡して、横流しされては困るなんてこともありますし。その横流しされたことを罪には問うことは可能だが、漏洩した情報をなかったことにする事は物理的に不可能ですし。

ただ問題が2点。
一つ目、文書破棄のプロセスはどうなっているのか?Windowsに限ってかもしれないが、読み込み展開中のファイルはロックされ、削除できないようになっている。どうやって実装しているのか?
思いつく限りではロードした後、一時的にファイル書き出して閲覧期限が切れていたらその文書を削除する。そして、閲覧終了後に一時ファイルも削除するというのが考えられる。しかし、その書き出された一時ファイルを発見されて、コピーを取られてしまうと意味がないのではないのだろうか?
他に考えられるとしては、PDFの中に、システムレベルの削除ルーチンが埋め込まれているのかもしれないが、それこそWindowsXP SP2だと勝手にファイルを消すような行為は警告されるだろうから、何かしら表示が出る可能性がある。消されたら困ると思ってユーザキャンセルされたら意味がない。MSからちゃんとデジタル署名かなんかで特別に消せるようにしてあるのかもしれない。
消極的なものでは、そもそもPDFのファイルが消されるのではなく、期限切れで見ることができませんみたいなものなのだろうか?

二つ目、Acrobat7シリーズが発売される直前にReader7(旧Acrobat Reader)もリリースされることと予想されるが、Reader7以前のReaderで読み込んだ場合その"消滅機能"は正常に動作するのか?PDFにもver.がありますから、その消滅フラグある文書は見られない(=Reader7で読め)って可能性は高そう。あるいはプラグインでも配布するのかな?

いろんな意味で楽しみです(笑)

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2004年12月04日 03:13に投稿されたエントリーのページです。

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